IBって何なのシリーズの続きとして、今回はカリキュラムの話。
親として色々調べていると、IBDP(ディプロマプログラム)についてはそれなりに情報が落ちている。ところが、いざ我が子が入学してみて、わかることも多い。
- 1年生って、結局何やってるの?
- Dual Degreeってどうなるの?
- 日本の高校課程は何をどれだけやるの?
今回は、同校のハンドブックや時間割、そして保護者会で聞いた話をベースにまとめてみる。
Dual Degreeとは何か
都立国際IBコースの大きな特徴のひとつが、Dual Degree(二重学位)となること。
ざっくり言えば、卒業時に2つの学位をてにする仕組み:
- 日本の高校卒業資格(一条校としての都立高校卒業)
- IBDP(国際バカロレア・ディプロマ)
これまでは分かっているつもりだったが、いざカリキュラムとかを見ると、上手く出来てるなと感心する。双方のカリキュラムのことを深く理解し、高校生としてのワークロード内におさべるべく融合させ、尚且つそれを指導できる先生方を揃える必要がある訳だ。すごい。
そして、高校2年次から始まるDPプログラム(IBDPとしての本格プログラム)に向けて、日本の高校カリキュラムとしてと・IBDPへの助走となる要件が、1年次のカリキュラムに組み込まれている訳である。これはすごいノウハウではないだろうか。
1年次の時間割
1年の通年時間割がこちら。

いくつかポイントを挙げてみる:
- ぱっと見、数Iや現国など、日本の高校生らしいラウンナップが並んでいる
- 英語は総合英語に加えて、EAP(English for Academic Purposes)といった、フル英語のIBDPを見据えたものがある
- 化学・物理・生物は、日本の高校だと自分のときは全部はやらずだった気がするが、一年次で基礎をひと通り全部やる。DPに入ってからはこれらから選択式となる。
- ちなみに家庭科もちゃんとある。やはり生活力は大事。楽しいらしい。
これらから読み取れるように、日本の学習指導要領で求められる科目は、しっかり1年次でカバーされる。
ただし、レギュラーコースとは授業は別立てとなる(確か体育は一緒だったかな)。また、国語・体育・美術・家庭科等以外はフル英語で、先生方の個人名はマスクしているが多くが横文字の・つまり日本以外にルーツを持つ方々が名を連ねている。
2-3年次: IBDP
2年次からはIBDP本番が始まる。
下記は同校カリキュラムからの抜粋だが、アカデミックは6つのグループで構成される。ここでは選択式となり、各自が興味があるもの・将来の進路に合わせて選ぶ。

これに加えて、コア要素と呼ばれる以下がある:
- TOK(Theory of Knowledge):「知識とは何か」を問い直す批判的思考の科目
- EE(Extended Essay):4000語の独自研究論文
- CAS(Creativity, Activity, Service):創造・活動・奉仕の課外プロジェクト
特徴は、文系・理系という概念があまりない。IBは最後のスコアであるために、グループでの履修さえ満たしていれば、あとはどんな構成であろうが最終トータルスコアが出される。そのスコアは当然大学受験のためだが、大学は学部学科によって必要(前提)となるものがあり、そこである程度の履修パターンとなってくる。
結果的にはある程度の文系・理系に分かれるのだろうが、特に経済学・経営学など日本では文系に位置付けられるものが実際はよくデータ/数字を使ったり、理系のあらゆる科目も英語論文や発表もある。個人的には文系・理系の区分けはナンセンスだと思っている。
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ここまで見てきて、改めて思うのは:
1年次は、絶妙な助走期間。
日本の高校卒業要件を 満たしつつ、IBDP本番に向けて書く・考える作法を体に入れ、フル英語の環境で 生活ごと切り替え、という3つを並行で進めている。
公式の説明だと「1年生はファウンデーション」と一言で済まされがちだけど、よく設計されている、というのが実感。